令翠学の考え方
人間をはじめとするあらゆるものが、一定の法則により支配されていることは明らかです。
形あるものは崩れ、生あるものは死にゆく事実にはあらがくべくもありません。
また、日々刻々と時が流れ、決してその流れに逆行することも、推理小説やきわめて限定された議論の中でしかありえないものです。
さらに、私たちの意識においては、そこに「有る」、そこに「無い」という存在に関しても、生活の大前提として用意されているものです。
私たち自身が「今、いる」ということを前提に、時間と空間をその関係式においてよく観察し、分析することで、個々人のすべきこと、もしくは、しては不利となることも見えるものです。
この当然の法則の背後にある関係式を、学問としてひもとき、日々の豊かな生活を導くことが令翠学の基本的な目標です。
全ての人が逃れられない「天命」「宿命」を受け入れ、より良い「運命」を選びとれるようにすることで、この世界そのものが平和になることでしょう。
令翠学が運命を解説し、人を導くとはいえ、死人を生き返らせることができるわけではありません。
令翠学では、この世界の絶対的な法則である「生死」などを「天命」と呼び、受け入れるべきものと考えています。
次に、人はそれぞれに違いがあるものの、個人では変えられないことを「宿命」と呼びます。
誰を親に持つかは自分で決められるものではなく、なおその運気に影響されるのは、致し方ないことです。
しかしながら、自分で切り拓くことのできるものもあります。
電車に乗り遅れ、車で出かけて事故に遭うなどは、気をつけることで回避できるのです。
真冬の寒空のもと、わざわざ裸で外に出る人はいないはずです。
それは、風邪をひいたり、体調をくずしたりすることが当然のこととして予測されるからです。
もし、運命鑑定学的に人と仲違いしやすい時期がわかっているとしたら、そのような時にお見合いをしたりパーティーに出かけたりはしないはずです。
そのような時にスケジュールを変更したり、自分を戒めて災いを未然に防いだりすることができれば、もっと豊かな人生を歩めるとは思いませんか?
行くべき場所があったとしても、そこまでの行き方は自分で選択できるはずです。
このようなものを「運命」と呼び、その指し示すところの災いを避け、幸いを掴みとることこそ大切なことだと、令翠学では考えています。
令翠学の本質に関わる大きな考え方がもうひとつあります。
それは、私たちを取り込む世界が「関係」で成り立っていると見極めたことです。
1+1という関係は、2という答えになります。
赤と青を足すと紫になります。
では、緑の布の上で、赤と青を足すとどうなるでしょう。
普通の水彩絵の具の場合と油絵の具の場合では、結果は同じにはなりません。
私たちの世界は、赤だけの世界や1だけの世界が無いように、無限に複雑な関係性で成り立っているのです。
生年月日の同じ人が同じ生活であったり、日本で生まれた人たちが同じ人生を歩んだり、血液型で相性が決定したり、人生がそのような単純なものであるなら、どんなに楽なことでしょう。
糸の束のように複雑に絡み合っている物事の関係性を、学問として読み解くことが、運命を見ることに他なりません。
「令翠学」は、運命鑑定学です。
それは、皆さんの人生をより快適なものにするための学問です。
知らない土地に車で出かける時、地図を見ながら行くでしょう。
いまは、ナビゲーターでもっと簡単に目的地に到着することもできるようになりました。
では、あなたの人生の歩みには、何を持って歩きますか?
何も持たずに迷いながら行きますか?
わざわざ遠回りすることなく、危ない通りは避けて歩みたいと思いませんか?
「令翠学」という地図、ナビゲーターが、それを可能にできるのです。
車に乗る時、旅に行く時に誰もが当然と思って地図を持つように、あなたの人生という旅には令翠学が役に立つはずです。
天命 | 世界の法則、人間が変えることのできないもの |
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宿命 | 個人の力では、変えることができないもの |
運命 | 自分の力で切り拓くことができるもの |
「運命周期」について
運命の周期は四季として考えることができます。
春季 ・・・ 開拓期・生長期・決定期の3年間
春は、冬に耐え忍んだことが活きて、芽吹く季節です。新芽を大切にし、手間をかけてあげることで、しっかりと成長する基本が出来上がります。
夏季 ・・・ 健康期・人気期・油断期の3年間
夏は、花が咲く時期です。花が咲いたといっても油断は禁物。花が実を結ぶかどうかは、この時期の心がけ次第です。
秋季 ・・・ 再開期・経済期・充実期の3年間
秋は、収穫が行われます。これまでの努力が成果となって現れるのがこの時期です。この時期にしっかりと収穫しないと樹上で腐ってしまうこともありますので、自分の成果を確実なものにすることが重要です。そして、その成果を元に、来る冬に向けて、完璧な冬支度を成すことで周期をより充実したものにできるのです。
冬季 ・・・ 背信期・令期・精算期の3年間
冬は、吹雪が吹きすさぶ外界を横目に、土中において来るべき春を待ち、しっかりと準備をする期間です。ある意味ではその人自身が何の防衛も持たない時期ともなりますので、無防備に戦いを挑むなど、もってのほかであると考えます。

開拓期 | 運気サイクルの始まりの時期 |
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生長期 | 手間を惜しまず励む時期 |
決定期 | 目的絞り選定する時期 |
健康期 | 一時休止の時期 |
人気期 | 能力を最大限に発揮する時期 |
油断期 | 変化・変動の時期 |
再開期 | 結果が形なり現れる時期 |
経済期 | 実績を形付ける時期 |
充実期 | 運気サイクルの完成を味わう時期 |
背信期 | 冬季の入口(始まり)己に固守せず休息の時期 |
令期 | 運気が胎蔵(たいぞう)する時期 |
精算期 | 春季(次サイクル)に向けて見直し、計画する時期 |